塾業界の裏事情

現役塾講師が綴ります。

我が子の塾選び「どこの塾がいいの?」

有名大手学習塾の講師なんて仕事をしていると中学受験を始めようとする知人や親戚(親戚がまた多いんです。)からアドバイスを求められることが多いです。質問してくる方々に共通しているのは「業界特有の裏話、オフレコトークを聞きたい」という気持ちがまざまざと表れている点でしょうか。

先に結論を申し上げましょう。どこの塾も似たり寄ったりです。結局、どんな講師に担当にされるかです。塾のブランドはあまり子供の成績に関係がないんです。

この塾はこういうノウハウがあってとか、この塾はこういうタイプの学校に強いとか、ないです。

市場としてまだ50年程度の歴史しかないのが塾業界ですから、当たり前といえば当たり前です。そんなに会社別に特色が出るような業界ではないんです。

強いて言うなら某大手S塾は厳格な学力別クラス編成で有名ですが、あそこぐらいですね。

それも「ついてこられなきゃ知らん」という態度ですから合う子供と合わない子供が明確に別れる特色だと私は思います。(中にもいたことがあるので)

Sさんが人気難関中学にたくさん生徒を合格させているのは、人気難関中学に合格できる素養のある子がたくさん集まってくるからです。Sの最上位クラスの子はそれこそ天才じゃないかと思える子や学力磨きに余念のない秀才のオンパレードです。こういうタイプの子供たちは「ちゃんと勉強してない奴に授業時間をとられたくない」と考えるのが普通なので、厳格な学力別編成クラスを好む傾向にあります。そして毎年合格実績を出し続けている塾を選びます。だからSは強いんです。

言い換えればSに通っていればできるようになるわけではなく、できる子がSを選ぶんです。

ここをお間違いないようにお願いしたいです。


じゃあどうやって塾を選ぶの?

基本は大手であれば塾はどこでもいいと私は答えています。大手は情報を多く持っています。後は担当の先生で決めるので充分です。

それも「よい先生」を基準に決めるのではなく「悪くない先生」であれば問題ありません。

このあたりの話はまたの機会にお話しします。